自閉症を発症する詳細なメカニズムは、現在ではまだ解明されていない為、外科手術のように根本的な原因を取り除いて完治させるような治療法はありません。ただ、自閉症の人にありがちなパニック状態やかんしゃくの改善には、音楽療法が有効とされています。音楽には、脳に良い刺激を与えて感情や行動をコントロールする作用がある為、精神が安定し、パニック状態やかんしゃくを鎮める事が出来るからです。ピアノやオルゴールを用いて音色の美しい音楽を流し、自閉症患者の反応を見ます。音楽に興味を示したり、楽しそうな表情をしたりするようであれば、ある程度の効果が期待出来ると言えます。時間が経つにしたがって、一緒に歌ったり、周囲とコミュニケーションをとって笑ったりしてくれる可能性は十分にあるはずです。多動性、儀式的行為、自傷行為などを緩和させる為には、薬物療法が有効なケースもあります。使用される薬物としては、多動性には中枢神経刺激薬に属するリタリン、儀式的行為を減少させる為には抗うつ薬でもあるSSRIというタイプの薬物、自傷行為に対しては抗精神病薬が用いられる場合があるでしょう。ただし、自閉症患者が小児である場合や薬の作用が一般の場合とは異なる可能性も考えられる為に、薬物療法に際しては特に注意が必要です。自閉症は病気ではありません。治療するのではなく、自閉症の相手に合わせた環境を作ってあげる事が何よりも大切なのですー